リョーマの将棋道場

将棋ウォーズで高段位を目指します。実践次の一手や実践詰将棋。対局の検討や、主に振り飛車の研究をしていきます。現在将棋ウォーズ2段。検討には「ボナンザ」を使用しています。

【序盤研究】リョーマ流角交換四間飛車①【将棋】

振り飛車は終わったのだろうか。

近年では不利飛車などとさげすまれ、飛車を振った段階でソフトからは悪手と判定されてしまう。けれども、アマチュア間では根強い人気を誇り、プロでも振り飛車党の先生が活躍されている。

 

私も振り飛車党である。しかし、攻め将棋の私には角道を止めて戦うノーマル振り飛車は受け身になりやすく、肌に合わない。石田流やゴキゲン中飛車のような攻める振り飛車の方が指していて気分がいい。

ただ、ひとつ問題点がある。石田流は先手番でかつ2手目に後手が角道を開けた展開でしか使えないこと、ゴキゲン中飛車は対策が進み超速が難敵であることや超急戦も難解であることなどから、後手番で指す戦法がないのである。

 

そこで、後手番では角道を止めない振り飛車。角交換振り飛車が候補に挙がる。ダイレクト向かい飛車は急戦になりやすく、序盤が複雑なためアマチュア向きではない。序盤が分かりやすい角交換四間飛車に活路を見出した。

 

 リョーマ流角交換四間飛車:基本図まで

(戦後逆で表記)初手から△34歩 ▲76歩 △24歩 ▲68飛 △62銀 ▲48玉 △42玉 ▲22角成 △同銀 ▲38玉 △32玉 ▲78金 △14歩 ▲16歩

▲78金と上がるのがリョーマ流。一般的には金ではなく、▲78銀とするところだが、金を上がりとある形を目指しにいく。リョーマ流と勝手にいっているが割とある形なのは目をつむっていただけないだろうか。将棋さしなら誰もが自分流と言いたいものなのだ!

基本図からは相手の対策もいろいろあるところ。オーソドックスに飛車先を伸ばし、矢倉を目指してくる形を見ていく。

 

(基本図から)△85歩 ▲66歩 △86歩 ▲同歩 △同飛 ▲87歩 △82飛 ▲48銀 △33銀 ▲69飛 △22玉 ▲68銀 △32金 ▲67銀 △64歩 ▲77桂 △63銀 ▲39金

相手が素直に矢倉を目指してきた場合の一例であるが、リョーマ流はこの形を目指す。

8筋を交換されてしまうがそれはむしろ望むところ。後に8筋を逆襲する筋がある。

途中、8筋を交換し、△82飛と戻った局面では△76飛と横歩を取られそうだが、▲82角打のカウンターがあるため、うかつには取れない歩である。

最終手▲39金で振り飛車版エルモ囲いが完成。端や27の地点が薄いのがネックだが、美濃囲いでは薄くなりがちな57の地点を48の銀が守っている。角打ちの隙もなくバランスの良い陣形となった。

ここからは相手の手によって、対矢倉基本図から▲65歩 △同歩 ▲56銀で6筋から攻める筋や、▲89飛と回って8筋の逆襲を目指す。

 

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